しじみ&オルニチン情報室
オルニチンの歴史
オルニチンを豊富に含むしじみは、日本では昔から身近な食材でした。
縄文時代から食べられていたことが判明しており、江戸時代にはしじみ売りという商売があったことからも、日本人の祖先はしじみを習慣的に食してきた歴史が伺えます。
縄文時代のしじみ
しじみという名前は万葉集に「四時美」という言葉で出てきますが、縄文時代から食べられていたと言われています。実際に、縄文時代の貝塚からは動物の骨のほか、しじみの殻が大量に発見されているのです。
日本では全国の川や湖でとれることもあり、それだけ身近な存在であったことも大きいのでしょう。
当時の人々は摂取カロリーの20%をしじみに依存していたとも言われています。日本人が現代まで生き残ることができたのも、しじみが遠い祖先の食生活を支えてくれたお陰と言えるでしょう。
江戸時代のしじみ
都市に水路が隅々まで通っていた江戸時代、しじみはどこでもとれる食材であり庶民にも身近なものでした。
江戸時代の川柳に「蜆(しじみ)売り黄色なつらへ高く売り」というものがあります。これはしじみ売りが黄色い顔、つまり肝臓が悪くて黄疸が出ている人にしじみを高く売りつけているという意味です。
オルニチンという存在は知らずとも、当時の人々もしじみが肝臓にいいことを知っていたことがうかがえますね。
現代では土用といえばうなぎですが、当時庶民からは土用しじみと言われ、滋養強壮の食材としても親しまれたといいます。
しじみとこれから
古くから身近な存在として食されてきたしじみ。滋養の秘密はオルニチンにあることが広まった現代、しじみは肝臓にいいだけでなく、疲労回復、美容効果など様々な効能があることが明らかになっています。
日本古来より親しまれてきたしじみの味噌汁としてはもちろん、しじみ由来のオルニチンのサプリメントとしても摂ることも可能です。これからもしじみはオルニチンとして私たちの健康を支えてくれることでしょう。
まとめ
日本人の祖先たちはオルニチンの名前が知られる前からしじみという食材としてオルニチンを摂っていました。
現代では江戸時代から知られていた以外にも様々な効能が明らかになっています。健康のためにも、オルニチンを摂取する習慣をつけましょう。
(参考URL)
http://www.vancouver2014.com/rekisi.html