オルニチンってどんな成分?

オルニチンはシジミに含まれる、身体によい成分であることはご存知の方も多いでしょう。しかしながら、具体的にどのような成分なのかはわからない方も多いと思います。そこで今回は、オルニチンはどんな成分で、どのような作用や効果を持っているのかを、ご紹介していきます。

オルニチンはアミノ酸の一種

オルニチンは、身近な栄養素であるアミノ酸の一種です。

たんぱく質を作るために必要なものとして、必須アミノ酸、非必須アミノ酸が挙げられますが、オルニチンはこれらのアミノ酸とは異なり、遊離アミノ酸に分類されています。

遊離アミノ酸はたんぱく質の材料としては使われず、全身に存在して単独で作用するのが特徴です。たんぱく質の原料となるアミノ酸は、分解されて初めて体内に吸収できるようになりますが、遊離アミノ酸であるオルニチンはそのままの形で吸収されていきます。主に肝臓で重要な働きをする成分として知られています。

オルニチンの主な作用

オルニチンには成長ホルモンの分泌を促す働きや、脂肪の分解を進める働き、肌の新陳代謝を促進させる働きがあります。中でも特に注目されているのが、アンモニアの解毒作用です。

オルニチンは腸で吸収された後、血流に乗って筋肉や腎臓をはじめ、全身へ運ばれていき、特に肝臓で欠かせない役割を果たします。肝臓は食べ物から摂取した栄養素を一度蓄え、細胞が取り込めるような形に作り替えた後、再び全身へ送り込む働きがあります。その他、アンモニアなどの老廃物を排出する際にも重要な働きをする器官です。

アンモニアは、細胞がエネルギーを作る働きや、脳の栄養源となるブドウ糖の生成を妨げてしまいます。オルニチンは肝臓に蓄積したアンモニアを分解し、排出できるように促す働きがあることから、デトックス成分としても注目されています。

海外では医薬品としても用いられる

オルニチンは、日本では栄養素として扱われていますが、ヨーロッパでは20年ほど前から肝硬変の治療のため、医薬品として扱われています。また、アメリカではアスリートの他、ボディビルダーがダイエットに用いるサプリメントとしても利用されています。

オルニチンの効果は?

オルニチンは、肝臓に蓄積したアンモニアを代謝する作用に優れた成分です。有毒物質として知られるアンモニアですが、取り除かれると具体的にどんな効果が得られるのか、みていきましょう。

オルニチンの主な効果

オルニチンは肝臓へ届くと、「オルニチンサイクル」と呼ばれるアンモニアを代謝する経路において中心的な役割を果たします。この働きによって肝機能を高め、アルコールの分解を早めることで二日酔いの予防に効果を発揮します。

また、成長ホルモンの分泌を促して細胞を修復させるため、疲労回復効果にも優れています。他にも、基礎代謝向上によるダイエット効果や筋肉増強効果、新陳代謝促進による美肌効果など、美容面でも是非取り入れたい効果を持つ成分です。

オルニチンは体内で合成できる成分

オルニチンは遊離アミノ酸であると同時に、実は非必須アミノ酸の一種でもあります。そのため、健康な状態であれば正常な量を維持できる成分です。しかし、疲労やストレスの影響で減少するため、一時的に大きく不足してしまう場合があります。さらに、加齢に伴って減少するため、疲れがとれ難いなど自覚症状を感じやすくなったら、積極的にオルニチンを摂取するとよいでしょう。

オルニチンを効率よく摂取するには

オルニチンはシジミをはじめ、キハダマグロやヒラメ、チーズなどに多く含まれています。一日の摂取目安量は400mg~1000mg程度とされていますが、含有量が比較的多いとされるシジミでも、10gあたり15mg程度しか含まれていません。オルニチンを効率よく摂取するなら、一度に400mg以上を手軽に摂れるサプリメントの利用もお勧めです。