しじみ&オルニチン情報室
アルギニンとオルニチンの相乗効果
アルギニンは、オルニチンと並び成長ホルモンの分泌促進により幅広い効果がある遊離アミノ酸です。オルニチンと併用することにより相乗効果が期待できるため、これらの効果を得たい場合は積極的に摂ることを心がけるのがよいでしょう。
アルギニンとは
アルギニンは、オルニチンやシトルリンと並びオルニチンサイクルと呼ばれる代謝経路と関係があるアミノ酸の一種です。
アルギニンの主な効能は成長ホルモンの分泌促進です。成長ホルモンは、子供の身長を伸ばしてくれるほか、骨や筋肉など身体の組織の合成を促したり、心身の調子を整えるなどの役割を持っています。
成長ホルモンは、20歳を超えた頃から分泌量が減少する性質がありますが、上記のように幅広い役目を持つホルモンであるため、生涯に渡り必要なホルモンです。
アミノ酸として筋肉合成に使われ、成長ホルモンの分泌を促して筋肉を作りやすい身体に変えてくれるため、アルギニンはスポーツやトレーニングに用いられています。
他にも、免疫力を向上させる効果や、新陳代謝や基礎代謝を高めることでダイエット・アンチエイジング効果があります。
また、アルギニンは血管を拡張させる効果も持っています。これにより、血液の流れをよくすることができるため冷え性や動脈硬化などの生活習慣病の予防・改善にも有効です。
アルギニンを摂るには
アルギニンはにんにくや豆類、魚類、肉類に多く含まれています。特に多く含まれている食品は大豆で、アルギニンの一日あたりの目安量は、体重や運動量などよっても異なりますが約2~9gと言われています。これだけの量を食品だけで摂るとなるとカロリー過剰になりやすいため、サプリメントを活用しながらたんぱく質をバランスよく取り入れた食生活にするのがよいでしょう。
高純度のアルギニンを摂取する際は、注意が必要です。というのもアルギニンはアミノ酸の中で最もアルカリ性が強いからです。
サプリメントなどで一度に大量のアルギニンを摂取すると、消化器の粘膜を傷める恐れがあります。副作用として下痢や肝機能・腎機能障害が起きることもありますので、一度に目安量を摂るなどはせず、何度かに分けて少量ずつ様子を見ながら使いましょう。
サプリメントを使うときはクエン酸など良質な有機酸を一緒に摂り中和するか、最初からアルギニンが中和されているサプリメントを選んでください。
オルニチンとアルギニン
単体でも高い効果を発揮するスーパーアミノ酸と呼ばれているアルギニンですが、成長ホルモンの分泌を促すアミノ酸と併用することにより相乗効果が期待できます。
中でも、オルニチンサイクルの中間物質として関わりの深いオルニチンとの併用は高い効果が期待できます。というのも、オルニチンやアルギニンの摂取によりオルニチンサイクルを活性化させることは、アンモニアを解毒する以外にもメリットがあるからです。
体内にアンモニアが貯まってくると体のエネルギーを生産する仕組みが阻害されてしまいます。アンモニアは疲労から回復するためのエネルギーを奪ってしまう物質でもあるのです。
これらのことからも、オルニチンサイクルを活発にしてくれるオルニチンとアルギニンの併用はお薦めです。
まとめ
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促すアミノ酸の一つで、スポーツやトレーニングにも利用されるほか、老若男女問わず重宝する成分です。純度の高いものを摂るときは内臓に負担をかけないよう注意が必要ですが、オルニチンと並びオルニチンサイクルの活性化にも役立つ成分ですのでオルニチンと共に摂取するようにしましょう。
(参考URL)
http://www.chambercantontx.com/arugininn.html
http://www.tamanaonsen.jp/select.html