オルニチンが不足するとどうなる?

オルニチンはビタミンやミネラルと違い、必須栄養素として扱われていません。そのため、「オルニチン不足」という事態を想像する方は少ないのではないでしょうか?肝臓に作用して何となく身体によい成分、と思われやすい成分ですが、健康維持に欠かせない役割を持っているのです。

そこで今回は、オルニチンの不足について、ご紹介していきます。

オルニチンが不足するとあらわれる症状

オルニチンは肝臓でアンモニアを分解する際、中心的役割を持つ成分です。そのため、不足すると様々な症状があらわれます。

体内にアンモニアを溜め込んでしまう

肝臓にはアンモニアを代謝する「オルニチンサイクル」という回路が存在します。オルニチンはこの回路を動かす中心的な役割を持ち、アンモニアの分解を促進します。

アンモニアは蓄積すると、疲労や倦怠感、免疫力の低下を招く原因となる有害物質です。極端に減少すると、しびれや痛みなどが続く神経障害を引き起こす可能性もあります。また、新陳代謝が正常に行われなくなり、シミやシワ、たるみなど肌トラブルの原因にもなってしまいます。

オルニチンの不足はアンモニアを分解する力を弱めることになるため、健康や美容の維持に悪影響を与えてしまうのです。

全身のエネルギーが不足する

肝臓にはもうひとつ、身体を動かすために必要なエネルギーを作り出す重要な役割があります。オルニチンが不足すると、アンモニアの分解が優先されてしまい、充分にエネルギーを作れなくなってしまうのです。

さらに、アンモニアにはエネルギー生産を阻害する働きもあるため、オルニチンが少なくなるとさらにエネルギー不足に拍車をかけてしまいます。この状態が続くと、疲労感、倦怠感、消化不良、むくみ、肌荒れなどの症状があらわれてきます。

二日酔いが悪化

アルコールを摂取すると、体内でアセトアルデヒドと呼ばれる有害物資へと変化します。二日酔いで吐き気や頭痛が起きるのは、このアセトアルデヒドが肝臓に蓄積してしまうのが原因です。オルニチンはアセトアルデヒドの分解にも作用しているため、不足すると二日酔いや悪酔いを起こしやすくなります。

オルニチンは不足しやすい?

オルニチンは、体内でも作ることのできるアミノ酸の一種です。そのため、通常の食事を摂っていれば不足することはありません。ただ、前述したようにアセトアルデヒドの分解にも利用されるため、日常的に大量にお酒を飲む習慣がある方は不足する可能性があります。

また、近年では食の欧米化に伴い、栄養の偏りからオルニチン不足になる場合もあります。また、極端な食事制限を続けると不足しやすくなるため、ダイエット中の方は注意しなければいけません。

他に、過剰なストレスもオルニチン不足を招きます。日常的にストレスが多く、溜め込んでしまう方は不足しやすくなるため、注意が必要です。

継続的な摂取がオルニチン不足を防ぐ

健康な方であれば、アンモニアは毎日10~20g程度が排泄されています。ところが、オルニチンが不足すると排出量が低下し、体内に蓄積してしまいます。肝機能を正常に保つためにも、オルニチンを不足させないことが大切です。

オルニチンは、ヨーロッパでは肝臓の医薬品として用いていますが、日本では肝機能の低下を抑える薬は、現在までに存在しないとされています。そのため、肝臓に負担を与えないように安静にするか、栄養を補給する以外に方法がありません。

肝臓は健康維持の要となる臓器です。疲労や全身の不調を感じる前に、オルニチンサプリメントを継続的に取り入れ、不足させないよう補っていきましょう。